西郷党BLOG

仕末に困る人 西郷吉之助 2p023-第二章_05

仕末に困る人西郷吉之助

第二章 信長と西郷

現在の日本で世界の信長・西郷が出るべき

日本のことを考えながら世界のことも考えることができる、信長や西郷レベルの政治家が必要である。日本人は信長と西郷に感謝すべきである。信長によって日本では宗教戦争というものが存在しなかった。その後の日本は良いも悪いも、秀吉、家康という信長の行動を目にして、信長によって鍛えられた人間がつくった日本である。

幕末のイギリス公使パークスは「東洋人に対しての外交手法は桐喝あるのみ」と豪語していた。西郷は彼らの底意を見抜き、ある意味勝海舟の真意をくみとり、欧米列強につけ入る隙を与えず、素早く討幕した。しかし、もし討幕という内戦が四〜五年続いていたら、薩長に肩入れしたイギリスか、幕府に肩入れしていたフランスかどちらかに日本の一部は割譲されていたかもしれない。これを回避できたのは、命もいらるず名もいらず、官位も金もいらぬ仕末に困る人西郷の大きな度量のなせるわざである。二〇〇八年九月突然福田首相が一年足らずで辞任した。その前任者の安倍首相も突然首相の職を投げ出した。日本のトップである首相の職は誰のための職であろうか。
首相の仕事は誰のためになす仕事であろうか。日本一国で世界に進んで行ける時代ではないとき、日本と世界のあるべき未来を見据えて、手を打てる政治家が必要であろう。その人を得るか否かは日本の盛衰にかかわってくる重大事である。

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