2020年新春号 エール 本田忠夫×小林興起×早川幹夫×石濱哲信



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2020年新春号 エール 本田忠夫×小林興起×早川幹夫×石濱哲信
新春座談会
道義主義を世界に広めることが世界の平和につながる
特定非営利活動法人小石川後楽園庭園保存会副理事長/本田忠夫
自由国民党代表・元財務副大臣/小林興起
道義主義の会会長/早川幹夫
一般社団法人日本安全対策推進機構代表理事/石濱哲信

明けましておめでとうございます。
今年こそ日本を良くして、さらに平和な性界にしてゆきたいと思っています‥

日本はここのままだと衷退するのではないかと危供しています。今の政治家は誰のために、何の目的で政治をしているのか、この先の日本のためにという政治家が現れないので何とかしたいと思います。

私は沖縄から東京にきて日本道義L義の会を作りました。
目的は日本を道義国家にしようということ。
日本を通義国家にしたら世界中がそれを見習うのではないないかと思います。アメリカファースト、中国も経済覇権義的で厳しく、ロシアも軍事覇権主義的で厳しい世界人類の平和を主導できるのは日本しかないと思うんです。
幕末のペリーの軍艦。戦後はアメリカの強さを見て日本が変わったと思います。日本も道義主義を世界に見せることで世界が変わると思います。
日本のようになりたい。日本の文化を学びたいというプチ日本を世界中に作ったら、世界人類が平和になる可能性があると思います。

百年前、第一次世界人戦が終わり、これまでになく人勢の人間を殺す事になる近代戦争を防止する目的で、国際連盟を創設するための国際会議が開催されました。当時五大国として参加した日本の代表は西園寺公望元総理と牧野仲顕元外務大臣で『先ず人種差別を無くそう」とし主張しました。
日本にはお天道様という言葉があります。敬人愛人の人、この人の道は典理に基づく道、道義で国を治めるという事です。聖徳太子は十七条の憲法の第一条に『和を以て貴しと為す』とし、この和は「人は人々性格も考えも違う。お互いに充分論じ合いなさい。権力者はそれを穏やかに見守りなさい。やがて調和が生まれる。 これが和だ」と述べています。
これが日本の律令国家の始めです。明治元年の五ヵ条のご誓文でも第一条に『広く会議を興し万機公論に決すべし』とあります。『すべての事は正論に基づいて決めなさい』と言う事で、日本は国家創設の時から道義に基づく民主主義です。
しかし世界の現状は今だに紛争の渦中にあります。その原因は歴史的文化の違いで、彼らの文化は五千年に亘り奪い合いの歴史です。日本は遥か昔から道義国家を詠っているわけですが、今、世界の混迷に巻き込まれつつあります。新しい令和の時代を本当の道義国家建設の新たなスタートにしていきたいと思います。

私の父は「日本は戦争に敗れて大変な状況にある。この国を良くするのは政治家の仕事だ。お前は政治家になって戦争に敗れた日本を盛り上げていく。そういう国民のためになる政治家になりなさい」と言いました。その教えに従い、勉強をして通産省に入り政治家になりました。平成初めの衆議院選挙で当選しましたが、そのころ米ソ冷戦構造が終わって、世界が変わったんです。
その瞬間にアメリカがこれからは経済の競争だ、相手は日本だと悟ったんですね。郵政民営化で、日本の金を全部奪おうというアメリカの欲求に対して、私は断固反対をしました。
ところがアメリカは日本の総理大臣を使って、郵政民営化に反対した国会議員を追い出しました。それを国民がおかしいじゃないかと言い出すかと思いましたが何の声も上がりませんでした。マスコミも国民すらも従う恐ろしい時代が来たと思いました。結果として日本はアメリカの国債を200兆円も買っています。経済的に日本が衰えたとともに、日本の道義や日本の持つ素晴らしい伝統を壊して、情けない日本になったんです。

教育を変え、文化的価値観を入れ替えられた結果だと思います。
戦勝国のプロパガンダ(政策)の成果です。令和という時代は本来の日本人が残っていくための最後の挑戦の時代になると思います。

明治の良さは歴史、文化、伝統を踏まえて、近代諸国ときちっと競争したことです。経済が大事だと企業を増やして経済を伸ばしたのが、資本主義の父渋沢栄一です。渋沢栄一は世界が株主ばかりを大事にする中で、彼だけは日本型資本主義。彼が出した本に「論語とそろばん」があります。経済をやるならそろばんを語れないといけない。でも、その前に論語があった。儲かったところは社会に貢献しなさいと言ったんです。そして、福沢諭吉は国家はプライドを持ちなさい、欧米の言いなりになってはいけないと言いました。
今それを誰が言うか、まさに天が言うだけです。昔の日本を考えることが世界を平和にする方法なんだと理解し、頑張ろうという政治家や経済人を私は応援します。国民が変わってくれたら、私もまた国政に出て、小林興起を落としたのは惜しかったなと思われるようになりたいです。

この世界の大混乱の中で、おそらく世界の人々は疲弊していくと思います。その際に理想のモデル国家を求め、道義国家が目標に成ります。どのような教育、政治、経済そして社会の在り方が良いのか。新しい時代を皆で創っていく。道義世界の建設です。

たとえば今年の大学試験にスピーキングをやりましょうと言っていました。国家機関が英語のスピーキングを大学入試に取り入れようだなんて、愚かなことです。その施策が止まったのは天の配慮ですよね。
スピーキングより日本の文化や伝統などを勉強する必要があります。天の声を聞いて、もう一度日本を作り変えないとダメだと思いますね。

おっしゃる通り、現状のままでは日本は衰退するだけです。このまま政治家や官僚に任しておく訳にはいきません。日本の文化はこの疲弊した世界に最も適した文化であると思っています。現在のマスコミはただ現状を批判しているだけで日本の本来の伝統と文化が世界を変える力があることを正しく伝えていません。今、日本には目標がありません。
日本文化の心髄に気が付いた国民が立ち上がり、マスコミに頼ることなく若者に日本文化を正しく伝え、世界平和の担い手として世界に羽ばたいていけるように活動していくことが大事だと思っています。

日本では公共に出るものは正しいものだと思っていますね。令和という元号の由来は国民の言葉です。令和の時代は気づいた人たちがリーダーとして動いていく必要があります。その時に目標を明確に定めること。道義国家を作るのに反対する人はおそらくいないと思います。
私は4年前に道義という言葉だけでは単なる名詞だけなので、そこに主義というエンジンを入れて動かそうとあえて道義主義にしたんです。
王国や領主から自由を求めて自由主義が生まれ、次は王国や領主から権力を取った民衆が代表を選ぶ民主主義を作つた。そこに人の正しい道という道義主義を加えるとバランスがいいんです。なので、道義主義の上に立った自由主義、道義主義の上に立った民主主義、そうするとうまく混ざり合うだろうと思います。まず日本が道義国家になって、道義主義はこうだと見せる。そしたら、中国も孔子や孟子など思想家がいましたが、昔の人の考えを取り入れようとなるのではないでしようか。

経済大国になった日本は、その富を外国にあげ、アジアやアフリカも発展しました。今やアメリカに収奪されて、自分の国民すら貧乏になり、世界にとっても大きな不幸です。アメリヵは逆らう奴は皆殺し。
こんなことが許されるのか。最近は日本が核を持つ国と持たない国の間に入って核を持っている国にも配慮しているのです。政治家の劣化です。

先の大戦では東京大空襲や原爆。水爆が投下され多くの無事の市民が虐殺されました。これは当時でも戦時国際法違反ですが未だに裁かれようとしません。これも彼らとの文化の違いです。私たち日本の政治家も認識不足です。気づいた私たちが立ち上がって新しい時代を創らないといけません。天の時を待つか時を創るか。行動する人々が出てきた時に、天の時が来ると思います。マスコミに期待するのは間違いです。
そこの論客達はスポンサーの意向に沿う人しか出てきません。私たち市民が協力して創って行くべきだと思います。

日本を道義国家にすることが世界人類の平和の近道であり、可能性が高いです。道義主義の会で、政治家を出すべきとも思っています。
そこをどうするか。何に対してもモノを言える気骨のある人材を見つけて出したいなと思っています。

平成の30年間で経済が成長しなかったのは日本だけ。今政権交代をして日本人らしい政党を作る必要があります。明治に日本の国家を作った思想の福沢諭吉と、日本型資本主義を作った渋沢栄一の2人に象徴される考え方を持つた人たちと保守新党を作ることが私の最後の仕事だと思います。

私も今年は80歳。
今まで色々なボランティアをしてきて、政治は控えていましたが、もうたまらなくなりました。対外的には性悪説を戦略として、内では日本的なものを失わないのがいいと思います。反対の意見を持つた者にどう納得させるか。
平和を守るためにきちっとやるべき。
そういうのを分かってもらえるよう行動していきたいと思います。

色々な情報が世界を駆け巡っています。私たちはこれらの情報を評価する基準を持たなければなりません。『道義』は日本人が理解しやすい基準です。これを持った時に様々な出来事が見えてきます。その中でも私たちの身近なところで起こる出来事から、私たちの財産、身体及び生命を守るために自ら行動する必要があります。そう考えてこの度『一般社団法人日本安全対策推進機構』を立ち上げました。多くの人たちの参画で日本はもとより世界を変える潮流を創れるのではないかと思います。