活動報告

メディア掲載

2022年夏号 エール 【新党・日本のこころ代表】沢口ゆうじ×【日本道義主義の会】早川幹夫

2022年夏号 エール 【新党・日本のこころ代表】沢口ゆうじ×【日本道義主義の会】早川幹夫

全文掲載

夏の日本道義の会対談

日本道義主義の会会長 早川幹夫
×
新党・日本のこころ代表 沢口ゆうじ

道義主義の会から国会議員を

日本の政治を変えていきたいと外野で物を申しても政治には届かない。それなら道義主義の会から国会議員を出していくことをめざそう。今回は′ ―、さいケがらも「新売o日本のこころ」を立ち上げ、政治に一石を投じたいと頑張っている代表の沢口ゆうじさんとの対談が実現しました。

沢口ゆうじ
「新党・日本のこころ」代表。本名沢口祐司。1954年岩手県盛岡市生まれ。中央大学経済学部卒。飲食店経営、出版社「沢口企画」経営。都議会議員選挙、衆議院議員選挙に出馬したが、落選。しかし、今後も政治家として挑戦し続ける。

早川幹夫
日本道義主義の会会長。昭和23年鹿児島県奄美大島生まれ。拓殖大学卒。琉球大学文部事務官に就職。その後沖縄・東京で人材派遣会社を起業し、現在に至る。西郷隆盛の生き方に感銘を受け、混迷する現在の世界の政治と経済に道義主義を唱える。著書に「―箇の大丈夫西郷吉之助」「道義国家を目指した西郷吉之助」「始末に困る人 西郷吉之助」などがある。

大きい課題、喫緊の課題両方の政策を練る必要がある

早川幹夫

沢口さんとは昨年11月ごろに、「エール」の新年号で対談した内野弁護士から「ある人を紹介したいのですが、その方に電話番号を教えていいですか?」という連絡をもらいました。「その方は狂人ですか?」とおききしたら、「もちろん狂人です」ということでしたので、早速お会いして「道義の会」にも来ていただきましたね。でも、その後はいらつしやいませんでした。「道義の会」の目的がよくわからないということでしたが……。

早川会長は人望があるし、多くの人が参加していらっしゃいましたが、なんとなくまとまっていないと感じましたので、その後は行きませんでした。でももったいないと思いました。

早川幹夫

沢口さんの「新党・日本のこころ」はすでに政治活動を始めているのですね。私も昨年、5月か6月ごろに選挙に出ようと道義主義の会で話したことがあります。

沢口ゆうじ

私のところは政治団体として登録しています。実際に都議選と衆議院選にも出馬もしましたが弱小の団体なのでなかなか難しいところがあり、当選にはいたつていません。会長のお力を借りたいと思って道義主義の会に参加してみたんです。でもまだ政治家を出すにはまとまりがないと思いました。

早川幹夫

そういう意見もありましたので、道義主義の会でも国会議員を出せるような団体となるために、きちんとした組織作りを始めています。
副会長や事務局長、常任幹事長と役職を決めました。そういうことから始めていますので若千よくなったと思います。しかし、実際に政策に関してはまだなかなか進んでいません。たとえばウクライナの問題。日本政府が何も手を打てないうちに3ヵ月がたってしまいましたよね。そんな問題に対しても私たちは話し合っていかなければいけません。

沢口ゆうじ

私たちの党は7月の参議院選に立候補するかどうかははまだ保留しています。政治団体として大事なことは政策的なことがしっかりしなければいけません。常識的なことばかり述べてはだめです。今の日本の政府は考え方がしっかりしていません。しっかりした考え方をして、それを国民に伝えていないんです。たとえば私はコロナワクチンの問題は大変なことだと思っています。ワクチンに対しても現状分析をしていません。

だからきちんとした説明がされていないのです。多くの人が心配しているように子どもたちにワクチンを打っても大文夫なのかどうか、その問題を説明していない。これが私は納得できません。もう一つは日本をどう守るかという安全保障の問題。今、ロシアのウクライナ侵攻を見ると、日本の安全保障をどうするか。そういう点では道義主義の会と考え方が同じだと思います。
そういった政策をすり合わせして、大きい課題、そして今やらなければならない喫緊の課題を整理して一緒に活動ができたらと思います。

早川幹夫

政治団体として国会に議員を送り出すために、4つか5つの項目の政策を作っているところです。道義主義の会は何をやる会なのかということです。大きい課題はじっくり時間をかけて進めていきたいと思います。

沢口ゆうじ

西郷隆盛のいう「道義」は素晴らしいと思います。私の方は「日本のこころ」という党ですが、わたしを含めて数入しかいないので、道義主義の会と合体したいです。しかし、私は道義主義について理解していますが、それを国民にわかりやすい政策にしてゆかないとなりません。
理念、政策をすり合わせる必要があります。まずは日本の安全保障とコロナのワクチンの問題から始めたいと思っています。

早川幹夫

道義主義の会は目的は西郷隆盛のいう「道義主義」を世界に広めるという目的ははっきりしていますが、それでも目的だけではだめで一つ一つの具体的な政策を決めていかなければなりません。

沢口ゆうじ

「日本のこころ」はメンバーが少ないのですが、道義主義の会は人数が多く、パワーもすごいと思うけれど、メンバーそれぞれの向かっている方向が少しずつ違っているように感じます。西郷隆盛の言う日本の精神を大事にしているのはその通りですし、和の精神、日本の心を大事にしなければならないということでは私たちも同じです。

民主主義は数の論理もっと進化させたい

早川幹夫

どんないい意見でも国会に議席を持たないと新しい道が開けません。議員になると政策を出すことができます。その政策に賛成する議員が多くなると、国の方向性が決まるわけです。
民主主義というのは多数決ですから議席が少ないためにできないことが多いのは仕方のないことです。しかし民主主義も進化してゆかなければならないと思っています。どこの国でも為政者は民衆に対して、適当に煽ればいい。コントロールしやすく政治に無関心がいいと思っています。選挙の時だけ票を入れてくれればいいと思っているのです。
プーチンも80%以上の支持率です。プーチンですら民主主義を利用して大統領になっているんです。

沢口ゆうじ

でも現在、民主主義を超えるものがない。民主主義も決していいものではありません。数の論理で動いていきます。現実的にみると、まず国会議員になって政治で日本を変えるしかない。それが近道です。

早川幹夫

私も同じ考え方です。いくら声高に叫んでみても、それは外野の意見でしかないんですね。

沢口ゆうじ

為政者は言葉を駆使して民衆を引っ張っている。民主主義の定義も、自由というものの定義もはっきりしていないんです。なんとなく自由でなんとなく平等を感じているのです。
政治団体となると、実際の活動もしていかなければなりませんね。

早川幹夫

道義主義の会も政治団体として登録はしていますが、実際に何をしているかということが大事です。どこの馬の骨とはわからないようではなかなか選挙に出ても当選は難しいですね。有名人とか地道なミニ集会を徹底して行つてゆくような人が当選しています。

沢口ゆうじ

政治の世界は見えないところがありますが、日本は分断社会です。右だ左だと別れています。保守でも右や左があるんですからね。ゆがんだ政治や利権の構造の中で分断されていきます。それを憂いて道義の会では「日本よ、しっかりしなければならない」と言っているんですね。
基本的な所はとても私たちの党と合います。

早川幹夫

道義主義の会は沖縄で立ち上げました。世界には民主主義と自由主義があります。これだけでは足りないのでそこに人の道という道義主義がなければならないのです。民主主義と自由主義の二本だけでは立つことはできません。
道義主義の一本が入ることにとって三脚のように安定して立つことができるのです。
昔、工侯貴族から解放されて自由を得た民衆が、自分たちの代表をどう選ぶかという時に民主主義ができたんですが、それだけでは人の道がない。大や猫に道などないのです。
しかし人間という動物は自由意志を持ってものを創造するという能力があります。自由主義、民主主義の国でも争いが絶えません。そこに人の道がないからです。
そういう点では日本も同じです。国を守る国会議員の最大の目的は危機管理能力だと思っています。もし私がウクライナの大統領だったら隣の国から侵略されないような恐ろしい人になります。何するかわからない怖い大統領だとね。それが大統領の責任ではないでしょうか。平時の時から有事のことを考えていかなければならないのです。侵略に対する最大の抑止力になります。
そういった意味では織田信長のような演技力が必要です。隣国から何をするかわからないと思われる織田信長的な演出が必要です。その人が持っている力量というものです。国民を守るためには命を捨ててもいいという覚悟がある人ではないと……。
日本の首相はそういう覚悟があるかどうか。身内で選んだり、担がれてなったというのでは国を守らていけるのかどうか疑間です。家業が政治家であってはいけないですね。

沢口ゆうじ

今日本の国会には世襲議員は三分の一ぐらいいるんです。それでは政治がゆがみます。そういうことがあつてはいけないんです。日本では過去、岸、佐藤、安倍という身内の総理大臣で18年間日本を動かしてきました。

早川幹夫

組織や団体から推されて国会議員になることも多いです。
 一票は一票ですから○○協会、○○会などの組織票を欲しがるんです。そして当選すると次はその議席の継続を願うわけです。

志がある人が政治に出やすい選挙制度が必要

沢口ゆうじ

日本の選挙はお金がかかります。宗教や圧力団体と手を組んで票を集めたり、そういうところがスポンサーとなつてお金を集めたりしています。

早川幹夫

そういう点では志がある人が政治に出やすい選挙制度にしなければなりません。

沢口ゆうじ

志のある人も当選してしまうと次の選挙のことを考えるようになるんです。

早川幹夫

そうなると楽なほうを選び、大きな党に入ってしまう。

沢口ゆうじ

そういうことがおかしいと国民自らが気が付かなければならないのです。しかしこれがなかなか難しい。だからこそ政治に参画するために私たちの中から国会議員を出さなければならないんです。

早川幹夫

道義主義の革命を起こさなければなりませんね。

沢口ゆうじ

大変でも何か起こさないと何も生まれません。それこそが西郷隆盛のいう行動力です。行動していかなければならないというのが原点です。

早川幹夫

行動という意味では道義主義の会では上野の西郷隆盛の銅像の周りを月に一回掃除しています。その時には「道義主義」の職を20本くらい立ててやってます。今そんなことから始めています。

沢口ゆうじ

西郷隆盛の考え方をわかつていない人がまだまだ多いですから、道義主義の会が西郷隆盛の考え方をわかりやすい形で伝えていかないとならないと思います。
選挙に出馬するとなると、わかりやすい政策をつくる必要があります。当選するのはなかなか大変です。甘くありません。せっかくいい団体を作っているのですから、それをきちっとした形にして、方向性を定めて道義主義を訴えてもらいたいです。それには政治活動と共に、大きな課題と、今やらなければならない喫緊の課題です。
ウクライナ問題に対しても、批判ばかりするのではなく、どう日本は動くべきかという考え方を整理しなければなりません。

早川幹夫

沢口さんの「日本のこころ」はしっかり動いていらっしゃいますね。今後、道義主義が政治団体として大きくなっていくために沢口さんがこれだという「狂人」も紹介してもらいたいと思うんです。同じ思いの人が一〇〇人集まれば一つのパワーになります。それは「百匹目の猿」現象です。「百匹目の猿」現象というのは、芋を洗って食べる猿が一匹現れ、近くの猿たちがそれをマネしてその浜ではみんな芋を洗って食べるようになった。
一〇〇匹を超えると、マネができるはずのない遠くの地に住むサルたちも不思議なことに芋を洗って食べるようにならたというのです。まさに空間を超えて芋を洗う猿があらわれるという現象です。人間も同じです。同じ思いの人が結集すると、それが大きなパワーとなって私たちの知らない地域に住む人たちも私たちの思いが伝わるのではないかと思います。
一人では変人、二,三人では似た者同士がなにかほざいてると思われます。しかし、それが一〇〇人を超えると一つの選択肢になるんです。そんなときに選挙となったら一気にいかなければなりません。以前に見た山形県最上川の映像が忘れられません。最上川上流にあたる何本もの支流に大雨が降ったときでした。支流から下流の最上川の本流に雨水がどっと流れ込み、すごいパワーで周りの地域を破壊していきました。道義の会は支流のひとつです。でも同じような支流の政治団体が本流に一気に流れれば大きなパワーになると思います。
振り返ってみると、幕末にはエネルギーがありました。お湯が沸くとき沸騰すると蒸気によって鉄の蓋でも飛び上がります。パワーを発揮するまでが大変ですが、まさに沸騰する時には一気に結集して革命を起こさなければなりません。

沢口ゆうじ

蒸気機関車と同じですね。ただの水を沸騰させて機関車を前へ前へと動かすんですから。お互いに助け合っていきましょう。まず動かなければなりません。言うだけの人は多いんです。いまのこの瞬間、あなたは動いていますかと聞きたいです。

PAGE TOP