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2023年4月エール早川幹夫×谷尻哲氏対談

2023年エール4月号 早川幹夫×谷尻哲氏対談

2023年4月エール早川幹夫×谷尻哲氏対談
2023年4月エール早川幹夫×谷尻哲氏対談
2023年4月エール早川幹夫×谷尻哲氏対談
2023年4月エール早川幹夫×谷尻哲氏対談

全文掲載

日本道義主義の会対談

「日本人よ目を覚ませ」
惰眠をむさぼる日本人に覚醒運動を

東京大田区区議会議員選挙で道義の会公認の金子富夫さんが立候補しました。次は道義主義で国会進出。今回は元田無市教育委員長の谷尻さんを迎えて道義主義の革命について熱く語り合いました。

早川幹夫
日本道義主義の会会長。1948年鹿児島県奄美大島生まれ。拓殖大学卒。琉球大学文部事務官に就職。その後沖縄・東京で人材派遣会社を起業し、現在に至る。西郷隆盛の生き方に感銘を受け、混迷する現在の世界の政治と経済に道義主義を唱える。著書に「一箇の大丈夫 西郷吉之助」「道義国家を目指した西郷吉之助」「始末に困る人 西郷吉之助」などがある。

谷尻 哲
昭和14年大阪府生まれ。日本工業大学付属東京工業高等学校・機械科卒。35歳で電話工事会社・株式会社麒功通信工事を創立。42歳で田無市特別職・報酬等審議会長就任。51歳で田無市教育委員会・教育委員長就任。社会福祉法人・田無市社会福祉協議会理事。市史編さん委員等を務める。現在株式会社フューチャーエステイト取締役会長、NPO法人JOIN理事長他数社の顧問を務める。

日本人の心の根底には道義主義がある

谷尻

私は中学二年頃から空手を修練していました。私が出た錬士堂という道場に西郷南州翁の写真がありました。高校一年の時に、道場主のご子息と一緒に呼ばれました。そこで先生は二人に、西郷南州翁と日蓮大聖人は、日本で最も偉大な人だ。
ただし、日蓮大聖人は僧侶だから別格として、西郷南州翁は神に近い存在だといいました。それが西郷南州翁を知った初めです。だから早川会長とお会いした時は、これも何かの因縁かと思いました。会長は西郷南州翁を非常に勉強されています。私は明治維新の青年たちが、ああいう
志を持って国士として決起した根底は、第一は吉田松陰だと思います。

早川

ロシアとウクライナは戦争しているし、地球全体に目を向けると今は戦国時代だと思います。そういう意味で幕末維新のように、若い人も熟年、老年もこのままでいいのかと思っています。
 世界中の思想の潮流は自由主義と民主主義ですが現実として戦争や貧困になっている。私は人類社会で足りないのは、人の道という道義が不足していると訴えてきました。
 自由主義であれ、民主主義であれ、根底には道義主義があってこそではないか。それを思う時に日本がモデル国になるしかない。日本は素晴らしい。サッカーの試合でも、スタジオに落ちているゴミを拾うとか、強制されないのに他者を想う行動が自然とあります。母親から刃物を人に
渡す時は刃の方を向けたらダメだよと言われたりしました。日本は相手を傷つけたらいけないと慮る気持ちが子どもの頃からある。二宮金次郎の本で、刃物を相手に渡す時に柄を向けて渡すのは道徳の基本だと書かれていました。相手を慮る気持ちだと。そういう日本の道義主義を世界
に広めるべきだと思っています。
 それにはやはり教育が大事ですね。教育委員長をやられた谷尻さんを顧問になっていただいたのはそういう意味もあります。狼に育てられたら狼になります。猫は猫、犬は犬にしかならないけど、人間は色んな色をつけられる。そういう意味で教育は大切です。
10年経ち、20年経ち、その人たちが社会を占めるわけですから。新しい地球の環境になると思います。

今日本は有史以来の国難、流暢なことは言っていられない

谷尻

会長が仰ったとおりです。ただ、世界情勢の中で我が国の現状は、有史以来の国難です。大和民族が滅亡する危険があるといえる状況だと思います。ロシア、ウクライナの戦争で核の使用が起きれば、欧州全体を巻き込んだ第三次世界大戦になる。
そうなると、中国が沖縄に侵攻する危険を孕んでいる。その機に乗じて、北朝鮮が日本の本土に核を落としたら、日本は消滅します。悠長なことは言ってられない。道義主義を緩やかに、実施する時代じゃない。
 昭和20 年にポツダム宣言を受託して日本は敗れました。連合国による憲法とこれに則ってできた教育基本法、その中で愛国心の寛容なんてない。この77年間無為に過ごした。国防の備えもありません。道義主義は極論に走って、教育と同時に政治活動に入っていただきたい。吉田松陰
が残した歌。
「身はたとえ、武蔵の野辺に朽ちぬとも、留め置かまし、大和魂」
これによって当時の若者が決起した。当初は罪人だったけど、明治政府も天皇も認めて英雄になった。彼らが決起した根底は大和魂。今の青年が国難で決起する環境はないですよ。

早川

そうするべき時です。座して居るとよくないです。

谷尻

吉田松陰が日本一の狂人なりと言われているのは、自分のことを捨ててまでやった思想です。我々は大和魂を持っている。今の学校教育の教育では難しいから、社会教育でやっていただきたい。

早川

でも時間はかかりますね。それも過去の歴史を見るとがらっと変わることはあります。それは明治維新で、小中学校ができたように、権力者が日本をどういう国にしたいのか、欧米列強の中で、教育に力を入れて日本の国を強くしなければと教育が変わった。
 次が終戦後。GHQによって変わりました。日本のような危ない国は作っちゃいけない。侍とか武士道にここまで苦しめられると思わなかった。その精神を無くさないといけな
い。それでしばらく柔道や剣道が廃止になったと思います。アメリカ流の民主主義になった。アメリカの映画やダンスが入ってきた。一種の革命です。
 道義主義は人間が根底に持たなくてはならないいじめを無くすとか、人の道という概念を入れるのは、手っ取り早いのは第三の革命です。血を流す革命はできないので、国会で変革を起こすしかないです。日本という国は変わります。礼儀や相手を慮る素養はあるので、それをモデル国
となって世界人類に普及する。そのためには、道義主義革命を起こさないとダメ。私も年はとりましたが、日本人の心の根底には道義主義がある今日本は有史以来の国難流暢なことは言っていられない吉田松陰を見習って、身を呈して戦うという思いがあります。

谷尻

私も同感ですが、古くは鎌倉時代の元寇。その後日本は明治維新がなければ、徳川幕府の体制下では日本が植民地になった可能性があります。それから先の大戦で日本は負け、国土を破壊され、大和魂ですらほとんどなくなりました。今日本列島が侵略されて国家がなくなる危機
意識を持たないと危ないです。流暢な理念を言っている場合ではない。
 自ら街頭に立って街宣活を動やらないと間に合わない。今度日本が巻き込まれたとき、日米安保は健全に機能するのか疑問です。日本の本土が攻撃されたら、アメリカは日本を守らず、自分たちの本土を守る。一歩間違えれば日本はなくなる。その現状認識を国民に植え付けること。
今日本人は惰眠を貪って享受しているだけ。大和魂を持っている人はほとんどいない。革命を起こす決意でやらないと間に合わないです。

革命を起こす覚悟で、捨て石になる

早川

私は6年前から道義主義の会を始め、鹿児島でやっていても埒があかない。それで東京でスタートしないといけないと上京しました。その中で、本気で吉田松陰みたいに人命を投げ打ってやるという気迫の人はいない。
 どこかで捨て石になる気持ちが必要です。ただの捨て石になるのか、その後に想いが強烈じゃないと影響のない捨て石になってしまう。やる以上は練りに練って、手を打たないといけない。捨て石にはなるけど、大きい影響力を身につけて一気にガンと行く必要があります。
 今度の東京・大田区の区会議員選に、金子さんが日本道義主義の党公認を出してくれと言うので、名もないところの公認なんてと言いながらも公認しました。お金も必要だし、一騎当千の人も必要だし、様々な知恵や能力のある人が必要。そういう人たちを集める。そういう思いでいます。根底には革命を起こさないと、日本は消えてなくなる。焦っています。
 私も1月23日に「西郷党」で、政治団体として届出してきました。
道義主義の党だと、道義とは何だと。右翼じゃないのかと説明が難しい。それよりは西郷隆
盛の思想で国家観を作ろうと言う方が、説明しやすい。
 誰かが行動を起こさないといけない。吉田松陰のいた時代にも行動を起こさない人がたくさんいたはずです。

谷尻

具体的な行動を二つやっていただきたいです。一つは道義主義を政治の世界で具現化するために政界に進出する活動。もう一つは道義主義の思想啓蒙。それにはやはり近代史をきちっと勉強させる。
 今国難になったら日本人は戦えないですよ。社会教育でどんどんやらないと。学校教育は憲法でがんじがらめですが、社会教育はそういう必要はないですから。

早川

政治活動はもう進めています。

谷尻

やっぱり会長一人立つの精神で街宣活動をやることですね。そうしないと間に合わない。

早川

たとえば昔の寺子屋みたいな。
今はみんな学習塾ですが、それが仮に人を育てたり、道を説く塾になったら学校教育と社会教育のバランスが良くなる。学習塾は道義塾みたいになったらいいですね。

谷尻

思想教育をやらないとだめですね。真っ先に取り組むのは、私たち日本人は大和民族だ。ここに起源してもらわないといけません。

早川

進学塾みたいに人を育つ環境が作れたらいいですが…。

谷尻

 今回、金子さんが大田区議会に立候補していますが、一つの国家観があれば立派に活動できます。地方自治も独自の法律を住民の過半数をもって立法することができるんです。それを国会に承認できる。大田区の地域の人が災害でも安心安全にできる独自の法律を作り、自警団を作れます。

早川

塾を作るのは時間がかかるので一気に革命を起こす方法はないかなと意識にあります。それは下からやっていたのでは難しい。明治維新も危機感を持った人が権力を持っている藩を動かした。金もない、地位もなくても、吉田松陰は自らの身を呈してやって、その死を無駄にさせてはいけないという大きな流れができた。

谷尻

思想革命ですね。西郷南州翁の精神を徹底して植え付ける。それから政治革命です。これを両輪で起こさないとならない。

道を拓くための戦い、そのためにパワーを集めたい

早川

やっぱり革命は既存のものをひっくり返すものですから、現在ある形を変えないといけない。かなりのパワーがいります。
 令和の時代は、ロシアとウクライナが戦争して、一年経ってもまだ戦ってる。トルコの大地震を見ても、地球環境の歪みが出ています。人類という種が地球環境に馴染んでいないんじゃないのか。そこを含めて、人類のあり方とか、新たなものを生み出す絶好の時期に来ていると思いま
す。それが日本国の使命なんじゃないかと思っています。

谷尻

歴史的にも、地勢的にも日本人の使命ですね。

早川

日本が頑張らないといけないと。それには誰かが突っ走るしかない。議席を一つでも取って、声を大にして呼びかけ新たな道を切り拓くための戦いをせんといかんと。前哨戦として、大田区議会。次のステージは国会です。それを早くやらないといけないです。
 それにはパワーがないと。蚊がいくら刺しても叩かれるだけ。スズメバチだと怯えますよね。幕末もそう。高杉晋作はイギリス公使館に火をつけました。それで幕府を困らせる。そういう風にかき乱したり、色々しないといけない。

谷尻

2.26事件の将校の決起にしても、根底には大和民族の思想があったんでしょうね。結果的には間違っていましたが、立ち上がったんですね。

早川

幕末の70年ぐらい前に、高山彦九郎という人がいました。ロシアの軍艦、外国船が現れた時に、このままじゃいけないと、京都まで走って、山中に山賊が現れたけど、高山彦九郎の気迫で道を開けたという伝説がある。走るだけですが注目されました。今は石碑が建ったりしていますが、当時は馬鹿だと思われたでしょう。誰かが警鐘を鳴らすと。そういう役割が必要。誰かが一石を投じれば波紋が起きる。大きな石を投げれば波みたいになる。その波動が伝わる。

谷尻

基本は街宣活動。その上でネットを使う。援護射撃としてのネット。
同調する国民性があるので、西郷党の議席は夢ではない。存在を周知させてネットで広げればいいでしょう。

早川

一石を投じ、陣形を整えて一気にいかないといけない。それぞれの思いを糾合する理念やパワーを集めないと…。
 高山彦九郎や吉田松陰ではないですけど、行動を起こさないと。行動を起こす人をみて、人々は何をやっているんだと見る。それが突破口だと思います。

谷尻

今の国民は惰眠を貪っていますので、元寇の侵攻、明治維新で外国植民地になる危機、それか
ら77年前の終戦。それらより今度の方が危険なのに大丈夫だろうと思っているのが危険。シェルターを急ぎ全国に作るぐらいじゃないと。それから核に対する防衛処置とかやらないと。アメリカが守ってくれると思ってはダメですよ。惰眠から覚めて、国難の意識に立つことです。

早川

幕末も旗本が惰眠を貪っていたから、薩長が立ち上がった。惰眠を貪る方が楽ですが、消防士のように誰かが消火にあたる役割を、形を変えていえば警鐘を鳴らす。議員として行動を起こさないといけない。

谷尻

覚醒運動を起こすというのが標語ですね。惰眠から目を覚ましてもらうための運動をする。

早川

私の著書の表紙にも書いてあります。「日本人よ、目を覚ませ」と。
今がその時です。

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