第三章 聖賢への道
自分の哲学思想をつくれ
一生一度の人生である。人間というもの、人生というものを探求し、あなた自身の哲学や思想をつくり持つべきである。自分で哲学や思想をつくるのは大変である。しかし、この大変さに挑戦することが人生そのものである。
ここに空のガラスコツプがあるとしよう。あなたの頭の中に自身の哲学・思想がなければ、空のコップに水でも入れるように他の哲学や思想が注ぎこまれてしまう。自身で獲得したものではなく他の借り物で満たされ、自分自身ではなくなってしまう。
宗教などの教えを受け入れるのも、何も入っていない空のときに受け入れるのではなく、自身の哲学・思想をつくった後に受け入れよ。
さまざまな世界の宗教・哲学・思想・考え方・教えなど皆同様である。自分の哲学・思想は自身でつくるという考えのもとで、他を学び良いところは取り入れるというスタンスでなければならない。自分自身でつくった哲学思想が七割コップの中に入っていたら、他のものは三割しか入らない。
姿、形は人間であるが中身は主体を持たないロボットになるな。苦労してもよい、少しずつ自分の哲学思想をつくれ。