西郷党BLOG

道義国家を目指した 西郷吉之助 3p023-第二章_09

道義国家を目指した西郷吉之助

第二章  道義主義

9 民主主義の進化

民主主義は進化しなければならない。そうでなければ愚民主義となり衆愚政治に陥る。自由意志を持つ人間にとって民主主義は格好の社会体制であろう。報道によれば、二〇一四(平成二十六)年三月一日、ウクライナのクリミア半島をめぐり、ロシアは議会の承認を得て軍事介入を決定した。アメリカもイラクに大量破壊兵器が存在するという理由で二〇〇三(平成十五)年、議会の承認をもとに攻撃を始め、何万という戦死者を出した。議会制民主主義国家は議会の承認さえ得れば他国と安易に戦争をしている。

国民に選挙で選ばれた代議員が国民に代わり政治を行う。ほとんどの国民も代議員も、西郷のように日常に道や道義を取り入れているわけではない。実際は、自身の生命維持と快楽に九九・九九%を費やしている人々なのである。それが普通であり、人として当然のことではあるが、どうしてもそこに道義という楔が入らなければ、利己主義が強い人間社会では対立や戦争はなくならないであろう。
人間の特性は絶えず進化することであり、それが今日の人間社会をつくりあげた。

社会を構成する主義や思想も同様に進化しなければならないのである。現在の世界を見ると、第二次世界大戦後の欧米主導による戦後民主主義が停滞しているように思える。資本主義や貨幣経済が自由主義思想と民主主義によって地球上の隅々にまで及び、もはや代わるものがなくなっている。人類の歴史が示しているように、思想や主義の停滞は廃頽につながる。人類が長い歴史の中で築きあげた自由主義思想と主権在民の民主主義に、人間の根本に存在すべき道義を加えるべきである。それによって民主主義がさらに進化した民主主義になるはずである。

る。自由意志を持つ人間にとって民主主義は格好の社会体制であろう。報道によれば、二〇一四(平成二十六)年三月一日、ウクライナのクリミア半島をめぐり、ロシアは議会の承認を得て軍事介入を決定した。アメリカもイラクに大量破壊兵器が存在するという理由で二〇〇三(平成十五)年、議会の承認をもとに攻撃を始め、何万という戦死者を出した。議会制民主主義国家は議会の承認さえ得れば他国と安易に戦争をしている。
国民に選挙で選ばれた代議員が国民に代わり政治を行う。ほとんどの国民も代議員も、西郷のように日常に道や道義を取り入れているわけではない。実際は、自身の生命維持と快楽に九九・九九%を費やしている人々なのである。それが普通であり、人として当然のことではあるが、どうしてもそこに道義という楔が入らなければ、利己主義が強い人間社会では対立や戦争はなくならないであろう。人間の特性は絶えず進化することであり、それが今日の人間社会をつくりあげた。

社会を構成する主義や思想も同様に進化しなければならないのである。現在の世界を見ると、第二次世界大戦後の欧米主導による戦後民主主義が停滞しているように思える。資本主義や貨幣経済が自由主義思想と民主主義によって地球上の隅々にまで及び、もはや代わるものがなくなっている。人類の歴史が示しているように、思想や主義の停滞は廃頽につながる。人類が長い歴史の中で築きあげた自由主義思想と主権在民の民主主義に、人間の根本に存在すべき道義を加えるべきである。それによって民主主義がさらに進化した民主主義になるはずである。

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