道義主義とは何か。2
- 道義(人の行うべき正しい道)という言葉の幅を主義や思想にまで広げて、人々の日常の生活に活かそうとする考え方が道義主義です。
- 道義という人の道(良心が示す人間の在り方・生き方)を多くの人との係わりの中で自得し、人として成長することが大切であるとする考え方です。
- 人間も自然界の一部であり、自由意志と「物」を創造する力を持つ人間が人の道を行うことは自然界と調和することであるとする考え方です。
- 人間社会には道義主義という人の道の根本思想が必要です。自由主義も民主主義も道義主義の基盤の上に立った自由主義であり民主主義であるべきだとする考え方です。
- 道義主義思想は「四海兄弟」といった世界人類を包み込む思想の基本になる思想であるとする考え方です。
- 「道義主義」とは、人間が生きる目的を持ち、人間として成長することに価値があるとする主義、思想です。
※良心 → 何が善であり悪であるかを知らせ、善を命じ悪を退ける個人の道徳意識。
はじめに
260年間、徳川家ファーストという国家像により戦乱のない大平の世が続いたのは徳川幕府の功績です。幕末、欧米列強の進んだ科学技術や産業を恐れた日本は慌てて急いで明治国家を造りあげます。 本当はじっくりと、50年後100年後を見据えた国家の在り方、国家像を造るべきだったのです。しかし欧米の力を恐れるあまり、彼らに追い付け追い越せを最優先にします。明治憲法も当時のドイツの憲法をモデルにするのですが、実際それが二千数百年の歴史文化を持つ日本に適しているかどうかは分かりません。
日本は戦後も似たような状況になります。日米戦争で米国に完膚なきまでに叩きのめされました。日本は米国からの外圧革命を強要され、新憲法の制定にはじまり、教育制度、地方自治制度、政治、経済とあらゆる分野で変革させられました。
幸いに日本人の民度が非常に高かったのでしょう。米国型の自由主義と民主主義を受け入れ、驚異的な戦後復興を遂げ、世界第二位の経済大国になりました。
産業も科学技術も世界に冠たるものです。戦後は内乱も戦争も全くなく平和を続けてきたのです。
50年後100年後の日本の国家像とは
「日本人には国の在り方や国家像は持たせるな。へたに持たせると全体主義になる。」と米国から思われているのだろうか。戦後の時の政権は、経済が発展してさえいれば良いとだけ思っていたのか、明確な国家像は打ち出しませんでした。
すでに戦後74年が経ちます。もうそろそろ日本独自の国の在り方や国家像を、50年後100年後の子孫のために示し、自主独立すべき時です。
世界における日本の役目
現在の世界情勢を見る時、日本一国が平和を続け経済発展し続ける時代では無くなっています。
今世界人類には「四海兄弟」や「敬天愛人」といった「包み込む」思想が必要な時です。日本が道義国家になって「目に見せる」ことが、世界人類の平和の可能性は一番高く、一番の近道です。
道義国家日本の建設
日本の長い歴史の中で、日本人には道義という概念が少なからず息づいています。日本人にしか道義主義に基づく道義国家は建設できません。
まわりの様子ばかりうかがっているようでは、日本は遠からず後進国化します。本当の意味で日本の良さを世界に普及すべきです。
日本道義主義の会は「日本を良くすることが、世界が良くなること」の信念のもとに日本を道義国家にすべきと立ち上がったのです。
われわれの次の舞台は国会です。現在議員を出す行動をしているところです。